しずおか・子ども家庭プラットホームは、下記の活動を行っているNPO機関です。
- 子育てに困難をきたしているケースへの支援・相談
- 子どもの支援機関への支援・研修、コンサルテーション
- 支援機関同士の連携促進・症例検討会、連携支援
プラットフォーム(platform)とは
「プラットフォーム」とは、駅のプラットフォームでもわかるように、乗り物の発着場や足場を意味しています。また、演壇など意見交換の場という意味もあります。（研究社 新英和辞典）
こうした意味からプラットフォームには、どっしりとして上に乗ってもビクともしない、確固たるというイメージが湧いてきます。さらには、頼りがいのある、信頼できる、ということも想起されます。
この法人は、子どもと家庭、支援機関、また個々の支援者を下から支えるプラットフォームを目指しています。
設立の趣旨と背景
子どもと家庭およびその支援者を支えることを目指します！
現在の子どもと家庭への支援は複雑かつ困難になっています。そのため、子どもや家庭は勿論のこと、支援する機関や人も専門的な知識や支えを必要としているのではないでしょうか。
中でも、現在の子どもや家庭をめぐる問題で最も深刻なのは、子ども虐待の問題です。子ども虐待による被害はあとをたたず、平成22年に全国の児童相談所が扱った虐待相談件数は55,000件（平成30年159,838件/前年比19.5%増)と、減少の気配が見られません。その他にも、子どもの発達や子育てを巡って様々な問題があります。この法人はそうした子どもや保護者、支援者の方々へ少しでも役に立ちたいと考えています。
設立の目的
1. 活動の目的
支援を必要とする「子どもと家庭」及び「その支援者」を支えることを目的とします。そのために「*児童家庭支援センター」設置運営要綱にある役割に則った活動を展開します。
*児童家庭支援センター：
第２種社会福祉事業に位置付けられた相談支援施設。平成23年7月に社会保障審議会が「社会的養護の課題と将来像」で示した「社会的養護を地域で推進」する重要な拠点。平成26年度までに120か所を整備することが国の目標。
2. 具体的活動
① 浜松市児童家庭支援センター事業
児童家庭支援センター設置運営要綱とともに社会保障審議会児童専門部会「社会的養護の課題と将来像」（平成23年7月）にある、児童家庭支援センターの役割に沿った活動を展開します。
（1）地域・家庭からの相談に応ずる事業
電話相談を軸に市民からの相談に応ずるとともに、家庭児童相談室や児童相談所と協働して要保護児童対策地域協議会管理ケースへの相談に臨みま
す。
（2）市町村の求めに応ずる事業
家庭児童相談室等サポートを行うとともに、職員研修や民生児童委員研修をはじめとして、幅広い要請に応えていきます。
（3）都道府県又は児童相談所からの受託による指導
児童相談所からの指導受託を受けます。受託ケースが増えるように、児童相談所へ働きかけていきます。
（4）里親等への支援
里親会の各種行事に参加し里親との交流に努めます。また児童児童相談所や里親会との連携のもと、受託里親への訪問による交流相談活動開始を
目指します。
（5）関係機関との連携・連絡調整
要保護児童対策地域協議会を中心に関係機関との連携を深めます。管内児童養護施設との連携を強化し、すべての施設と定期的な交流を進めます。
② 発達障害者支援センター（浜松市発達相談支援センター「ルピロ」）事業
共同企業体の構成員として、ルピロ業務の着実な執行に努め、相談支援機関としての運営と支援の質を高めます。
（１）相談支援・発達相談・就労支援等
予約制による来所相談や、各区役所および保健センターに出向しての相談を行っています。
（２）市民向け普及啓発活動
発達障害への理解と支援を促すため、ホームページやパンフレットで情報を提供するとともに、一般向けの講演会を実施します。
（３）関係機関等に対する普及啓発および研修
保健師研修、保育士・幼稚園教諭研修、ペアレントプログラム、発達支援広場への技術的支援に取り組みます。講演会への講師派遣も行います。
（４）関係機関等との連携
地域における個別支援のための関係者による連絡会を随時実施。浜松市内7ヵ所で実施されているたんぽぽ広場に月２回参加しています。
③ 子ども家庭支援プロジェクト
（１）子どもフードサポート事業「♪ぐう」
コロナ緊急事態宣言下の 2020年５月に浜松市内の子ども（未成年者）の支援に取り組む有志が中心となり、『子どもサポーターズはままつ
♪ぐう』を立ち上げました。食料の提供を通して生活に困難を抱える子どもとその家庭につながることを目的とした「子どもフードサポート事業」
を継続しています。
（２）浜松市子育て見守りサポート事業
様々な困難を抱え特に支援ニーズの高い子ども等のいる家庭の児童虐待の未然防止を目的とした見守り体制を強化する事業で、協力団体とともに
推進しています。
④ 人材育成事業
Web開催が定着した浜松子ども臨床事例検討会、子ども家庭ソーシャルワーク研究会を引き続き開催していきます。子ども臨床アセスメント研究会は
開催運営を検討しています。
⑤ 地域連携活動への参画
子どもフードサポート事業や子育て見守りサポート事業等の活動をとおして、市民団体、先発の社会福祉法人、NPO法人、行政との交流と連携を
追求します。
また、浜松子ども支援NET が企画する講演会や各種イベントなどの企画をとおして浜松市市民の関心を高め、こうした共同した企画をとおして
結びついた各団体・個人の連携を強化します。
⑥ 子どもと家庭への支援体制に関する研究事業等
聖隷クリストファー大学共同研究「要支援の子どもと家庭を地域で支える仕組み作りに関する研究―浜松市における子どもの貧困対策をとおして―」
に、見守り事業参加団体とともに参画し、浜松市における支援体制のあり方、特にコレクティブインパクトの手法の具体化について研究していきま
す。
